富山写真語 万華鏡

193号~204号
平成20年1月~平成20年12月

平成20年9月「小路」
201号─平成20年9月発行

小路

人が行き交う小さな通り。大衆食堂、豆腐屋さん、八百屋さん、お菓子屋さん、床屋さんなど、いろいろなお店が軒を連ね、常連のお客さんを温かく迎える。笑顔と会話が生まれ、子どもたちの遊び場でもあった。小路には等身大の生活の匂いがあふれている。

文・高木信治・松村寿
平成20年10月「県産材」
202号─平成20年10月発行

県産材

木造建築は日本の文化である。地元の木を使って家を建てることは、すこし前まで当たり前のことだったが、住宅事情や生活スタイルの変化にともない、山と人との関係は崩れつつある。荒廃した森を手入れし、木を植える。豊かな森の再生を目指して、取り組みが始まっている。

文・川﨑政善・七山千春
平成20年11月「店(たな)」
203号─平成20年11月発行

店(たな)

商店街にある馴染みの店。時代が変わっても流行に翻弄されることなく、本物の品をそろえている。かつて多くの品物は誠実な職人の手仕事によるもので、修理や補修をかさね大切に使われていた。信頼できる「いつもの店」が人々の生活に溶け込み、すこやかでシンプルな暮らしを支えている。

文・水木省三・奥野達夫
平成20年12月「のれん」
204号─平成20年12月発行

のれん

老舗・伝統・格式を連想させる「のれん」。出入り口の仕切りとして、目隠しとして、看板として、また「商い中」を表すサインとして用いられ、単なる布ではあるが、それを超えた役割を持っている。鮮やかに染め抜かれた屋号は潔さを感じさせる。日本人の美意識の表れである。

文・佐伯安一・石井陽一
第201号
第202号 第203号 第204号
       
平成20年5月「こだわり博物館」
197号─平成20年5月発行

こだわり博物館

富山県博物館協会というのがある。
加盟しているだけで七十五もある県内の美術館、博物館。それら以外にも多くのミュージアムが存在する。蒐集された貴重な宝ものを展示する施設たちは、訪れる人に「文化という水を供給する」空間である。熱い思い入れが発信されている。

文・定塚武敏・米原寛
平成20年6月「百年の家」
198号─平成20年6月発行

百年の家

築百年を超える古民家。歴史が刻まれ風格がただようが、住む人がいなくなれば途端に朽ちてしまう。新しい開発に目が眩み、家も使い捨て感覚で建て替えられる現代の風潮に、危機感がつのる。空き家となった建物を研修センターや滞在施設に利用するなど、古い家の良さを見直し、活用する機運が高まっている。

文・蓑原敬・生駒晴俊
平成20年7月「三十六.五度」
199号─平成20年7月発行

三十六.五度

北緯三十六.五度。 富山県の年間降水量は四千ミリに及び、世界の平均降水量の約三倍、日本の二倍近くにもなる。住宅街の中を清水が流れ、湧水群が自噴する。世界的にも、中緯度地帯としても珍しい水が躍る地、富山県。 豊富な水に触れ、万葉集にも大伴家持に詠まれている。

文・長井真隆・奥川光治
平成20年8月「監的壕」
200号─平成20年8月発行

監的壕

小矢部川右岸に広がる立野ヶ原台地には、旧陸軍演習場の遺跡「監的壕」がある。時代に翻弄され、強制移転や開拓など、つらく厳しい暮らしを強いられたが、人々は固い絆で結ばれ、いまの平和を取り戻した。記念すべき200号。

文・須山盛彰・米田憲三・麻柄一志・加藤享子
奥野達夫・荒井武光
座談会も収録
第197号
第198号 第199号 第200号
平成20年1月「再生Ⅲ 岩瀬」
193号─平成20年1月発行

再生Ⅲ 岩瀬

回船問屋が軒を連ね、北前船交易で大いに栄えた岩瀬のまち。 富山市の修景整備事業により古い街並みがよみがえり、ライトレールも追い風となって賑わいを取り戻しつつある。 その復元は観光客に迎合しない姿勢で、本物が追求されている。 住民全体で取り組む再生の物語は現在も進行中である。

文・米田芳彦・枡田隆一郎
平成20年2月「立山カルデラ砂防博物館」
194号─平成20年2月発行

立山カルデラ砂防博物館

もうひとつの立山。 活火山立山には火山活動の跡である巨大な窪地、立山カルデラがある。その広大なフィールドと施設が一体となったのが、世界でも珍しい「砂防」博物館。激しい雨が降れば土石流が市街を襲う。災害から住民を守るために営々と続けられてきた努力を知る場所である。

文・飯田肇・吉友嘉久子
平成20年3月「南砺の百景」
195号─平成20年3月発行

南砺の百景

富山県南西部の四町四村が合併し、ひとつの市となった南砺。
本誌は、万華鏡第三号「屋敷林」より、第百九十号「とやまの蕎麦」までの中から抜粋、及びその他の写真によって構成されている。 数十年かけて撮影されてきた南砺の自然や文化、歴史の厚みと息遣いが感じられる。

文・佐伯安一・奥野達夫
平成20年4月「高岡市本丸会館」
196号─平成20年4月発行

高岡市本丸会館

左右対称の均整のとれた美しい建物。
正面をモダンな万葉線の電車が通る。高岡電燈の社屋として昭和九年に建築され、現在は高岡市庁舎となっている本丸会館は、解体が決定しているという。
市民の思い出を宿し、建築物としても評価の高い七十余年の重みを、ここに記録する。

文・松政貞治・太田久夫
第193号
第194号
第195号
第196号

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