193号─平成20年1月発行
再生Ⅲ 岩瀬
回船問屋が軒を連ね、北前船交易で大いに栄えた岩瀬のまち。
富山市の修景整備事業により古い街並みがよみがえり、ライトレールも追い風となって賑わいを取り戻しつつある。
その復元は観光客に迎合しない姿勢で、本物が追求されている。
住民全体で取り組む再生の物語は現在も進行中である。
文・米田芳彦・枡田隆一郎
|
194号─平成20年2月発行
立山カルデラ砂防博物館
もうひとつの立山。
活火山立山には火山活動の跡である巨大な窪地、立山カルデラがある。その広大なフィールドと施設が一体となったのが、世界でも珍しい「砂防」博物館。激しい雨が降れば土石流が市街を襲う。災害から住民を守るために営々と続けられてきた努力を知る場所である。
文・飯田肇・吉友嘉久子
|
195号─平成20年3月発行
南砺の百景
富山県南西部の四町四村が合併し、ひとつの市となった南砺。
本誌は、万華鏡第三号「屋敷林」より、第百九十号「とやまの蕎麦」までの中から抜粋、及びその他の写真によって構成されている。
数十年かけて撮影されてきた南砺の自然や文化、歴史の厚みと息遣いが感じられる。
文・佐伯安一・奥野達夫
|
196号─平成20年4月発行
高岡市本丸会館
左右対称の均整のとれた美しい建物。
正面をモダンな万葉線の電車が通る。高岡電燈の社屋として昭和九年に建築され、現在は高岡市庁舎となっている本丸会館は、解体が決定しているという。
市民の思い出を宿し、建築物としても評価の高い七十余年の重みを、ここに記録する。
文・松政貞治・太田久夫
|