富山写真語 万華鏡

205号~216号
平成21年1月~平成21年12月 

平成21年9月「盆栽」
213号─平成21年9月発行

盆栽

平安時代から独特の発展をしてきた盆栽は、中国の唐代の「盆景」が原点といわれる。現在は「BONSAI」が世界共通の用語として使われるまでになった。地形的にも植物の分布でも多様性のある富山は盆栽に適した種木も豊富で、立山杉や赤松、姫五葉松などが好まれている。

文・須山盛彰・山崎寿美子
平成21年10月「野の道」
214号─平成21年10月発行

野の道

南砺市旧井口村、赤祖父川の川淵に砂利道がある。横の大きな岩の中央に「八幡の地蔵様」と呼ばれている水天の石仏が鎮座している。また、県道城端・井口線には「蛇喰の不動様」と親しまれている石仏があり、どちらも花が手向けられている。井口の野の道は信仰の道である。

文・尾田武雄・堀井良吉
平成21年11月 となみ散居村ミュージアム「民具館」
215号─平成21年11月発行

となみ散居村ミュージアム「民具館」

となみ散居村ミュージアム「民具館」には、一万点近くの民具が収蔵されている。中でも、農具は北陸の米単作地帯の生産用具としての特質を持つ。同じ種類のものでも、様式、製作年代のちがいによって、工夫や広がりの歴史が分かる。民具は、生活の知恵と工夫の結晶である。

文・佐伯安一・加藤享子
平成21年12月「劔の舞」
216号─平成21年12月発行

劔の舞

平成二十一年公開の映画「劔岳 点の記」の舞台、とやまの名峰・劔岳。古より大伴家持らに太刀山として詩歌に歌われてきた。県内の至る所から見ることができ、季節、場所、時間によって様々な表情を見せてくれる。中でも、富山湾越しで氷見から望む劔岳はとりわけ素晴らしい。

文・木戸繁良・長崎喜一
第213号
第214号
第215号
第216号
       
平成21年5月「昭和のかたち」
209号─平成21年5月発行

昭和のかたち

とやまの昭和のかたちの象徴ともいえる紡績工場。ゴシック文様の金具がついた木製の扉、イギリス中世風木造建築の事務所、のこぎり状の屋根。どれも、当時の人びとがかつて見たことのないかたちだった。昭和初期に建てられたとは思えないほど、いまも見事に維持管理されている。

文・須山盛彰・山崎寿美子
平成21年6月「洞杉Ⅱ」
210号─平成21年6月発行

洞杉Ⅱ

小誌で特集し、存在が広く知られるようになった洞杉。平成十二年の国の発表では幹周り一五・六〇メートルであったが、環境省の計測基準などから再計測したところ、株立ちで三〇・一八メートルとなった。現在は岩手県大迫町のカツラの三〇メートルがトップだが、日本一となる可能性が大きい。

文・平英彰・田代昭夫
平成21年7月「追憶のフォルム」
211号─平成21年7月発行

追憶のフォルム

とやまはかつて大河川の氾濫に苦しめられたが、近代化の過程で河川を制御し、電力県・工業県として発展した。機関車・発電所など、歴史の証人とも言える近代化遺産の数々が、大切に保存されている。本来の機能に従ったかたち(フォルム)は美しく、今も輝きを放っている。

文・柳原正樹・大島秀信
平成21年8月「砂利」
212号─平成21年8月発行

砂 利

七大河川がひしめき、県東部に急流河川が集中するとやまでは、良質の天然砂利が大量に供給されていた。とやまの公共土木事業を下支えしてきた砂利だが、環境への配慮から河川での採取も制限されるようになった。砕石などの骨材に取って代わるなど、砂利の世界も様変わりした。

文・有川成正・島田源正・藁谷進
第209号
第210号
第211号
第212号
       
平成21年1月「天井画」
205号─平成21年1月発行

天井画

寺院や仏閣の天井に描かれるのは、天女であったり龍であったり、また四季の草花であったりする。西洋でも聖堂や礼拝堂に天井画が描かれており、人々の祈りの空間をいろどる芸術である。かつて同じように仰ぎ見たであろう人々に思いを馳せ、スケールの大きさに圧倒される。

文・高橋延定・尾山章
平成21年2月「砺波郷土資料館」
206号─平成21年2月発行

砺波郷土資料館

砺波市のチューリップ公園内にある砺波郷土資料館は、明治四十二年に中越銀行本店として建てられたもので、外観は和風の木造土蔵造りでありながら内装は洋風の意匠が施されている。玄関ポーチの鏝絵や、室内の金唐革紙張りの天井など、随所に見られる装飾には職人の技が光る。

文・上野幸夫・安カ川恵子
平成21年3月「竹内源造記念館」
207号─平成21年3月発行

竹内源造記念館

小杉左官の名工、竹内源造の作品が展示される「竹内源造記念館」。昭和九年に建てられたもので、もとは旧小杉町役場の庁舎であり、その後、町立図書館としても利用されていた。町議会議場であった二階ホールには、源造が手がけた鏝絵(こてえ)が創建時のままの姿で残っている。

文・土井由三・田村京子
平成21年4月「新名所」
208号─平成21年4月発行

新名所

槌音が響き、新しい建造物ができて、風景が変わる。埋もれていた見慣れた風景が、掘り起こされて、新たな価値を見出される。これまで万華鏡でも紹介してきたとやまの風景の数々。地元の人々の熱意に支えられ、とやまの新名所が生まれている。

文・松本弘行・奥野達夫
第205号
第206号
第207号
第208号

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