221号─平成22年5月発行
ある風景Ⅱ
映画やドラマの撮影が地方で行われることも多くなり、全国的に広がりを見せるフィルムコミッション。受け入れ側はどこもロケ誘致に熱心だが、製作者が求めるのはリアルな人間の生活が感じられるなにげない風景である。想像力をかきたて、物語を呼び起こす、とやまの風景を集めた。
文・本木克英・岩倉高子
|
222号─平成22年6月発行
城端中学校
旧陸軍演習場、立野ヶ原廠舎(しょうしゃ)跡に建つ南砺市立城端中学校。戦争遺跡の調査例が少ないなか、「立野原」についての研究論文が、地元での反響を呼んでいる。発見された古いアルバムの写真と、現在の学び舎の姿を対比させて掲載。地域の歴史を後世に伝える重要な証言である。
文・稲垣森太・根井尚一
|
223号─平成22年7月発行
学童疎開
第二次世界大戦の末期、戦火を逃れて一万五千人もの学童が集団でとやまへ疎開した。辛い境遇のなか、地元の人々は子どもたちに温かく接し、その交流が現在まで続く。引率教員であった書家、大澤雅休が地域に与えた文化的影響も大きい。「疎開」の記憶から、平和の大切さを伝える。
文・須山盛彰・土井由三・前田德子
|
224号─平成22年8月発行
ユースホステル 青春の旅
ドイツから全世界に広まったユースホステル運動。移動教室を原点とし、青少年の安価で安全な旅行が提唱された。若い旅人を迎える宿泊施設のなかにはお寺や神社などもあり、出会いやふれあいがかけがえのない経験となる。とやまに唯一残るユースホステル、古刹・天香寺を訪ねた。
文・田中史子・岡田隆史 |