富山写真語 万華鏡

217号~228号
平成22年1月~平成22年12月

 
平成22年9月「とやまの土」
225号─平成22年9月発行

とやまの土

「風土」という言葉がある。風と土が、その土地の文化を特徴づけていることを示唆している。いい土のあるところでは良質の焼きものが作られ、その手仕事の魅力は尽きることがない。土をこね、形を作り、焼く。釉薬によっても出来上がりは変化し、ひとつとして同じ作品は生まれない。

文・藤井一範・野積正吉
平成22年10月「新幹線は、いま」
226号─平成22年10月発行

新幹線は、いま

県内のあちこちで北陸新幹線の橋脚建設が進んでいる。昭和三十九年の東海道新幹線開通後すぐに、日本海側を通り大阪に至る北回り新幹線の建設が提案された。オイルショックなどの影響による着工の一時凍結などを乗り越え、平成二十六年度の開通まであと一歩となった。

文・清河恵美・町田賢一
平成22年11月「活字」
227号─平成22年11月発行

活字

印刷業の基礎を築き、その発展を支えてきた活字。デジタルの時代になっても、広く出版文化を指す言葉として息づいている。とやまでは三百年の昔から、売薬さんの手により多くの印刷物が全国の家庭へ届けられた。文選・植字、活版印刷といった一連の職人技が今日も受け継がれている。

文・勝山敏一・奥野達夫
平成22年12月「辻占」
228号─平成22年12月発行

辻占

くるっと巻かれたアルヘイ糖のなかに、小さな紙片。二~三個割って、紙に書いてある文言をつなぎ合わせることで、運勢を占う遊びが「辻占(つじうら)」である。歳末の風物詩とも言える辻占の風習が残っているのは、全国でも数か所。アメ細工の技とともに、次代に伝えたい文化である。

文・西村忠・松村寿
第225号
第226号
第227号
第228号
       
平成22年5月「ある風景Ⅱ」
221号─平成22年5月発行

ある風景Ⅱ

映画やドラマの撮影が地方で行われることも多くなり、全国的に広がりを見せるフィルムコミッション。受け入れ側はどこもロケ誘致に熱心だが、製作者が求めるのはリアルな人間の生活が感じられるなにげない風景である。想像力をかきたて、物語を呼び起こす、とやまの風景を集めた。

文・本木克英・岩倉高子
平成22年6月「城端中学校」
222号─平成22年6月発行

城端中学校

旧陸軍演習場、立野ヶ原廠舎(しょうしゃ)跡に建つ南砺市立城端中学校。戦争遺跡の調査例が少ないなか、「立野原」についての研究論文が、地元での反響を呼んでいる。発見された古いアルバムの写真と、現在の学び舎の姿を対比させて掲載。地域の歴史を後世に伝える重要な証言である。

文・稲垣森太・根井尚一
平成22年7月「学童疎開」
223号─平成22年7月発行

学童疎開

第二次世界大戦の末期、戦火を逃れて一万五千人もの学童が集団でとやまへ疎開した。辛い境遇のなか、地元の人々は子どもたちに温かく接し、その交流が現在まで続く。引率教員であった書家、大澤雅休が地域に与えた文化的影響も大きい。「疎開」の記憶から、平和の大切さを伝える。

文・須山盛彰・土井由三・前田德子
平成22年8月「ユースホステル 青春の旅」
224号─平成22年8月発行

ユースホステル 青春の旅

ドイツから全世界に広まったユースホステル運動。移動教室を原点とし、青少年の安価で安全な旅行が提唱された。若い旅人を迎える宿泊施設のなかにはお寺や神社などもあり、出会いやふれあいがかけがえのない経験となる。とやまに唯一残るユースホステル、古刹・天香寺を訪ねた。

文・田中史子・岡田隆史
第221号
第222号
第223号
第224号
       
平成22年1月「高志路のしごと」
217号─平成22年1月発行

高志路のしごと

平成富山県岩瀬スポーツ公園で三年前から始まった雪囲い富山シリーズ。今年は合掌造りをモチーフにしている。地元岩瀬にちなんだ「北前船」に始まり、昨年は「富山城」、今年は「合掌造り」と、テーマの範囲が広がってきた。雪国の職人の遊び心が訪れた人々の目を楽しませている。

文・中葉博文・岩井中敬二
平成22年2月「刀匠 郷 義弘」
218号─平成22年2月発行

刀匠 郷 義弘

武器でありながら鑑賞の対象としても珍重されてきた日本刀。美しい刃文は豊かな四季に恵まれた日本人特有の感性と自然に対する深い尊敬の表れである。「天下三作」と賞賛された越中の名工・郷義弘。その作品に現代に繋がる勤勉な富山県人の気質の源流を見ることができる。

文・澤田康則
平成22年3月「とやまの珍名・地名」
219号─平成22年3月発行

とやまの珍名・地名

地名には漢字読みの常識ではなかなか読めないものも数多い。県内各所にも難読地名があり、その多くは土地の歴史にちなんでいる。また、旧新湊市には、釣・魚・網・飯・菓子・大工・壁などの珍しい名字がある。職業名がそのままついたためであり、全国的にも話題となった。

文・中葉博文・清水五雄
平成22年4月「曳山の設え」
220号─平成22年4月発行

曳山の設え

南砺市城端の曳山の大きな特徴は、神輿渡御の行列を先導する獅子舞と剣鉾、神が降臨する依代となる傘鉾と絢爛豪華な曳山と庵屋台が揃っている点である。神輿、獅子舞、傘鉾、庵屋台が先導して曳山が巡行する神迎えの古い形式を残す祭礼として、国の重要無形民俗文化財に指定。

文・細川健太郎・山本哲也
第217号
第218号
第219号
第220号

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