229号~240号
平成23年1月~平成23年12月
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240号─平成23年12月発行
「滑川の絵馬」
滑川市立博物館で、このほど「滑川の絵馬展」が開催された。二十数年ぶりに再調査が行われ、新たな発見もあったという。奉納された絵馬からは、時代ごとに、土地柄を色濃く反映した庶民の切実な願いが窺い知れる。今なお絵馬奉納の習俗が残るとやまから、民衆の歴史を伝える。
文・岩井宏實・白岩初志
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239号─平成23年11月発行
「仁王山 護國寺」
「シャクナゲ寺」として知られる真言宗の古刹、護國寺。大同四年(八〇九)、弘法大師による開基と伝えられ、本尊は不動明王を中心とした五大明王である。庭園は先代住職によって整えられたもので、境内のあちこちに配された石仏や石像も愛らしい。花のシーズンには多くの人が訪れる。
文・久保尚文・尾田武雄
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238号─平成23年10月発行
万華鏡発刊20周年記念号「チューリップの素顔」
とやまでチューリップの栽培が始まってから九十余年。その発祥の地をさかのぼれば、中央アジア、カザフスタンにたどりつく。原産地とされる天山山脈のふもとでは、春になると赤や黄色の野生のチューリップが咲き誇り、岩場や丘陵地に咲くその姿は自然のままの魅力にあふれている。
文・アンナ イヴァシェンコ・冨山稔・奥野達夫・水越久男・渡部哲次・奥峰子 また、対談も収録
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237号─平成23年9月発行
包む
贈答品や土産物のパッケージは、商品の顔。配置薬や鱒寿しなど、とやまならではの包装デザインとして全国に知られているものも多い。古くは品物を保護し持ち運ぶためのかたちであったが、洗練されひとつの文化になった。包むという行為には、届ける人の思いが込められている。
文・上野博之・渡邊一美
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第240号 |
第239号 |
第238号(発刊20周年記念号) |
第237号 |
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236号─平成23年8月発行
とやまの野菜
とやまの野菜産出額は全国最下位。耕地の大部分は水田で占められ、野菜づくりは決して盛んとは言えない。しかし近年、地産地消や食の安全・安心に消費者の関心が集まり、生産者の顔が見える直売所も増えてきた。県や農協による自給率アップのための取り組みも進められている。
文・清水博史・西敬一
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235号─平成23年7月発行
松桜閣
平成二十年から三か年の解体改修工事を経て復元された松桜閣。北陸新幹線の開業を間近に控え、とやまの東の玄関口となる黒部市若栗の地でよみがえった。全国的にも珍しい楼閣の数寄屋建築で、建築学的にも貴重な遺構であるとともに、初代富山県知事の住宅としても歴史的価値が高い。
文・柴垣光郎・上野幸夫
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234号─平成23年6月発行
くすりの花 〈富山県薬用植物指導センター〉
かたちあるものは時とともに移ろいゆく。まちを見つめ続けてきた建造物はその場所の記憶をとどめ、土地のアイデンティティを形成する。ふるさとの風景の結晶ともいえる建造物が役目を終えて姿を消していく一方で、修復され甦るものもある。確かに存在した証を記録に残しておきたい。
文・村上守一・田村隆幸
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233号─平成23年5月発行
残像―失われたかたち
くすりの都として栄えてきた越中とやま。和漢薬の原料の多くは植物であった。富山県薬用植物指導センターでは、芍薬(シャクヤク)をはじめとした薬用植物の収集・栽培に取り組み、薬事研究所と連携してとやまの薬産業の発展を支えている。花の季節には多くの来園者でにぎわう。
文・竺覚暁・飛鳥寛栗
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第236号 |
第235号 |
第234号 |
第233号 |
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232号─平成23年4月発行
鐘楼
鐘楼(鐘つき堂)は、古来より堂塔伽藍のかなめである。名匠の技の粋が凝らされ、風格ある姿が美しい。鐘楼にかけられる梵鐘は、寺院で用いられる法具であるとともに、鎮魂のため、あるいは時を知らせるために鳴らされ、その余韻をともなった音色は人のこころに安らぎを与える。
文・白井宏・元井秀治
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231号─平成23年3月発行
県民カレッジ
昭和六十三年に開学した富山県民生涯学習カレッジ。「社会教育」から「生涯学習」へ、とやまの人々の熱心な向学心に支えられて多彩な学習機会が整備され、学びの場がしっかりと定着している。キャリアのためではなく、より良き生き方を求めて学ぶ。先進県としての取り組みが輝きを放つ。
文・丹保裕・中村啓志
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230号─平成23年2月発行
看る
高齢者も子どもも、障害がある人もない人も、一緒にケアする「富山型」デイサービス。一見、普通の家のような施設では、みんなが家族のように集い、地域の多様な福祉ニーズに対応している。かけがえのない一人ひとりを大切にし、支える。垣根を越えた連携の取り組みが広がっている。
文・惣万佳代子・甲田克志
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229号─平成23年1月発行
小杉展示館(旧小杉貯金銀行)
旧北陸道沿いに建つ小杉展示館は、明治四十四年に小杉貯金銀行の新社屋として建てられたもので、今年(二〇一一年)築百年を迎える。外観は黒漆喰の土蔵造りでありながら、室内は洋風の贅を尽くした和洋折衷の様式である。現在も当時の姿をよくとどめており、歴史を今に伝える。
文・上野幸夫・萩野恭一
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第232号 |
第231号 |
第230号 |
第229号 |